タカラヅカメモ

全組観劇のライトファンによる宝塚感想置き場。

月組大劇場公演「All for One」/2回目

(A席1階28列下手側)

一度目面白かったところは面白く、歌詞は初見時よりもキツく、相変わらずアトスもマザラン枢機卿も適当な二回目。三回目も見に行こうかな……と前向きに悩む良作(まあチケットがないわけですが)。全体的に台詞のタメが増えてたかな。ノリに慣れ始めた客席がドッカンドッカン受けるので、身構えずに笑いながら見れてすごく楽しかった。

細かいツボは以下箇条書きに。

・護衛隊の輝月ゆうまがびっくりするほど霧矢大夢。だけど背が高くて身体が大きいのでなんか不思議な感じ。そういえば「メリーウィドウ」「A-EN」でも「霧矢大夢だ!」って思ったんだった。好きです。あと護衛隊といえば、千海華蘭。常にムチャクチャ悪いそうな顔をしてて、ちょっと面白かった。

・リュリが可愛い。憧花ゆりのが可愛い。ボーフォール公もたまに可愛い(!)

・月城かなとって本当に陰陽でいうと陰の人だなあ、と思いながら見てる。これだけ陰鬱な陰のあるスターって珍しくないですか? しかもそれがあんまり耽美な陰でもなくて、どっちかというと湿り気を帯びたような陰気さ。むちゃくちゃニッチなツボをついたはまり役があるような気がするんだけど、思い付かなくて悶々としてる。

・デュエットダンスで愛希れいかを床でくるりと回すところがすごいツボ。

・相変わらず紫門ゆりやが素敵にたらしな優男。あの人を見ると、いつも「この人絶対女きょうだいに囲まれて育ったよね」って思うんだけど、フィリップは意外とそうでもなかった。お兄ちゃんだった。優しげに微笑みながら悪辣の限りを尽くすような非道極まりない役を一度やって欲しい。絶対に似合うから。あ、見た目は完全無欠のキラキラ貴公子モードでお願いします。