タカラヅカメモ

全組観劇のライトファンによる宝塚感想置き場。

宙組メランコリックジゴロとか星組ランスロットとか/CSめも

 

 ○宙組全国ツアー公演「メランコリックジゴロ」(2015年)

そりゃまあ、朝夏まなと×真風涼帆で「メランコリックジゴロ」が似合わないわけがないですよね絶対完璧ですよねハイ完璧でした。

男役の細身で派手なドレススーツ姿が心底好きなので、朝夏まなとの格好に終始ニヤニヤ。再演花組版は壮一帆スタンが派手派手スーツ担当だったけど、今回はどっちかというと朝夏ダニエルが担当している模様。といっても、前回比で比較的シック……かな。気のせいかも。

真飛ダニエルはどことなく真面目そうなのでジゴロ設定がちょっぴり謎だったんだけど、朝夏ダニエルはどう見てもジゴロで正しい(でもワルではない)。真風スタンは(人非人だった壮スタンに比べると)、根は結構いい人かも、感あり(ちゃんとワルだけど、クズではない)(なんかこう書くと壮スタンがクズだったみたいだな)(クズじゃないけどわりと人でなしだったですよね)(大好きです)。ティーナとの間にちゃんとラブがあって嬉しい(ティーナって結構難しい役だと思うんだけど、上手かった)。実咲凛音が案外自然にフェリシアを演ってて、ちょっとびっくりした。そりゃまあ、鈍い人間には全然見えないタイプの人なので、はまってる!という訳ではないんだけど、そこまで違和感なくて可愛い。

朝夏真風コンビは二人とも背が高くてスタイルがよくて、とにかく見栄えのする並びで、こういう悪友スーツ芝居がもっと見たかったと心底思った。今となっては、ただただ切ない。

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星組バウホール公演「ランスロット」(2011年)

美穂圭子の正しい使い方とはこういうことよ!

ミュージカルシーンがどれもいい出来で、オープニングがひたすらにかっこいい。仰々しい歌詞だけどちゃんと歌詞に負けてない。このくらい雰囲気重視・気持ちよさ重視の演目が好きです(「暁のローマ」とか最高だったよね)(ちょっと違うか)。

脚本的にはまあ、色々言いたいことはないでもないんですが、流れるように場面が展開して、いい曲で綴って、という個人的に好みの構成なので文句いう気は欠片もないです。映像ですらそうなので、生で見てたら「傑作!」って叫んでたと思います。生田大和は「BUND/NEON上海」のイメージで、わりと(盛大に?)とっちらかった話を作る人だと思ってたんですけど、案外そうでもなかった。

とにかく、真風涼帆のランスロットがめちゃくちゃかっこよかった。身体があるので鎧が似合うし、緩くウェーブがかった長髪が似合う(そういえば、真風涼帆にストレートヘアのイメージがないな)(なんという、ストレートでロングヘアだったら水夏希になるというか(!))。おっとり穏やかななのに強そうで、闇落ちするのも違和感がない。よくよく考えるとアーサーの方がいい男じゃないか?って思うんだけど(これはどっちかっていうと生田先生のせい)、見ている時は「ランスロットかっこいい!抱いて!」って思うので真風涼帆最強。

天寿光希にもう少し身体があればなあ、て見ている間ずっと思ってました。いい並びだと思うんですよね。天寿光希と真風涼帆って。まあ、今更言っても詮ない話ではあるんですけど。