タカラヅカメモ

全組観劇のライトファンによる宝塚感想置き場。

朝夏まなとの思い出

花組大劇場公演「太王四神記」(2009年)

記念すべき朝夏まなと初見なんだけど、当時はまだ「名前と顔は知ってる(多分)」くらいだったので、「朝夏まなとを生で見たぞ!」とかって思ってたわけではなかった(と思う)。でも、チュムチという役は覚えていたので、「あ、あれってそういえば朝夏まなとだったかあ」とは後々思った。あと、新人公演トークかなんかで「プルキルをやります朝夏まなとです」って言ってるのは見たような記憶がある(朝夏まなとの一番最初の印象はもしかするとそれかな)(私の中ではしばらく、「壮一帆にちょっと似た人」「プルキル似合いそう」だった)。

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花組全国ツアー公演「哀しみのコルドバ」「Red Hot SeaⅡ」(2009年)

思い出を振り返るためにWikipediaを見てて、出てたという事実に驚いた(え、出てたの!?)。

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花組梅田芸術劇場公演「ME AND MYGIRL」(2009年)

きちんと、朝夏まなとという男役を認識したのは多分この作品で、生で見る「ME AND MYGIRL」の楽しさ(※)とともに、強く印象に残っている(※ 天海版と瀬奈版を映像で見た限りでは、そんなに好きな作品とは思ってなかったので意外だった)。とりあえず、ジェラルドってアホの子じゃなかったんだ!?って、愛音ジェラルドと朝夏ジェラルドを見てびっくりした。

今でも私のベストジャッキー&ジェラルドは、壮一帆ジャッキー&朝夏ジェラルドです。根拠なく自信家で高飛車な美しい従姉と、器の大きい年下の男の子!大好き。あと、プロダクションノートの稽古場映像が相当ヤバイ代物に仕上がってて、頭おかしいほどリピートしたのを覚えている。ステージ・ドアも悪くないけど、プロダクションノートも復活してくれませんかねえ……?

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花組大劇場公演「ベルサイユのばら アンドレ編」「Exciter!!」(2009年)

アンドレ編は「朝夏まなと(と華形ひかる)が衛兵隊で一山いくらとか舐めてんのかコラ」って激怒しながら、「いやでもこれ、台詞の量とかっこよさが反比例する(あるいは台詞の量と狂気が比例する)脚本だから、台詞がない方が案外お得かも……」ってよく分からないことを考えてたような気がする。駄作なんていう言葉じゃ表現し切れないほどの放送事故だった。「Exciter!!」はすごくすごく良かったんだけど、まあ、芝居がアレ過ぎたので結局一度しか見てません(隣で「これをあと8回見るのか……」って呟いていたお姉さんのその後が気になる)。当時はまだ、「ショーだけ見る」っていう割り切り方ができてなかった。

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花組バウホール公演「BUND/NEON 上海」(2010年)

朝夏まなと結構好きだしチケット取れたし、で見に行って、「なんだよこの続き物の主人公みたいなパーソナリティの語られなさは!!(朝夏まなとに主人公属性があるからって、やり過ぎだろ!)」って怒りながら帰ってきたと記憶している。まあ、「コードヒーロー」に比べれば、良作っていってもいいくらいなんですけどね。発光するような主人公ぶりでかっこよかったんだけど、素敵なところが全然書かれていない脚本だったので、「………」ってならざるを得なかった。フィナーレで踊る朝夏まなとの手の長さが印象的。

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花組大劇場公演「虞美人」(2010年)

虞姫のお兄さん(出てきて接待されて死ぬ(!))だったと思うんだけど、最早自分の記憶があやしい。

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花組大劇場公演「麗しのサブリナ」(2010年)

朝夏まなとの記憶は全然ない。ただ、「わりといい作品なんだけど、明らかに役の数が足りないな」っていっぱしのタカラヅカファンみたいなことを考えていたのは覚えている。この頃の花組って男役がえらく豊富だった気がするので余計に。

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花組バウホール公演「CODE HERO」(2010年)

放送事故物件過ぎて、見ている間中ずっと変な汗をかいてた。序盤だけはすごく面白そうだった……という記憶があるんだけど、これは(あまりの衝撃に)記憶を改竄しているのかもしれない(朝夏×望海のコンビ芝居!みたいなワクワク感はあったような……)。ヒロインが実咲凜音だったということに、つい先日気付いた。今なら谷正純(not和物)(notコメディ)っていうだけで、見に行かないので貴重な体験をした(かもしれない)(彩風咲奈のネモ船長も当然回避しました(!))。

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花組大劇場公演「愛のプレリュード」「Le Paradis!!」(2011年)

朝夏まなとどうこう以前に、作品がもう超ド級のアレ過ぎて、「これで退団とか、真飛聖も報われないな…」って思ったことしか覚えてない(以来、鈴木圭は敬遠モード)。

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花組大劇場公演「ファントム」(2011年)

カルメンの場面で踊るセルジュの格好よさに困惑したとき、わりと好き、が好き!になった。白い軍服(だったと思う)で、まるで発光しているみたいだった。朝夏まなとって、スタイル100点満点!というタイプではないんだけど、手足がとにかく長くて、踊るとそれがめちゃくちゃ際立つんですよね。群舞だと一際目を引く。劇場で見たときのインパクトを上書きしたくなくて、未だにあの場面の映像は見ないようにしている。

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花組ドラマシティ公演「カナリア」(2011年)

ウカだと思ったのにウカじゃなかったショック(どうしてもウカ役で見たかったというよりは、「もしかして、朝夏まなとの立場ヤバかったりするの!?」っていう心配)が一番印象強い。そりゃ、カナリアは悪い作品じゃないし、刑事も悪い役では全然ないんだけど(でもって朝夏まなとは上手かったんだけど)、そういう意味で色々残念だった。

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花組大劇場公演「復活」「カノン」(2012年)

検事役だった……よね?くらいの記憶しかない(!)。

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宙組大劇場公演「銀河英雄伝説@TAKARAZUKA」(2012年)

原作ファンだったので、当然ウキウキで見に行って、「駄作一歩手前じゃねえか!」って発狂した記憶、朝夏キルヒはとてもとてもよかったので、それは嬉しかった。「フレイヤの星」を歌う場面はどちらも(銀橋でラインハルトと誓うところも)(亀裂が入った直後も)大好き。普通にアンネローゼに実咲凜音を配役して、普通にラインハルト・アンネローゼ・キルヒアイスの物語にしちゃダメだったのか、とは今でも思う(いや、この時の二番手格が悠未ひろだというのは分かってるんだけど)。

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植田紳爾脚本はスルーというマイルールに従って「ベルばら」と「風と共に去りぬ」はスルーした。「モンテ・クリスト伯」は見たかったけれど、色々諸事情で見られなかった。当時(2012~2014年)は仕事が修羅場っていた(月300時間くらい働いていた)(若干鬱入ってた)ので、一番ぬるぬるファンモード(大劇場公演さえちょいちょい取りこぼす)でした。

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宙組大劇場公演「白夜の誓い」「PHOENIX 宝塚!!」(2014年)

「ヒドイ役だな」というのが第一印象。「朝夏まなとの二番手時代って最後まで恵まれねえなあ」っていうのが最終的な結論。原田諒って、谷正純とか鈴木圭とか植田紳爾ほどの破壊力はないんだけど、とにかく徹頭徹尾つまらない辺りが最高に救われないような気がする(そして、脚本も派手さがないだけで静かに破綻している)(褒めるところがポスターセンスくらいしかない)。

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こうやって振り返ると、若手~二番手時代の朝夏まなとって作品にも配役にもあんまり恵まれてなかったんだなあ、としみじみ思った(よりによって「翼ある人びと」を見逃しているのでそう思うだけかもしれない)。でもまあ、トップとしての作品の引きは最強レベルによかったので、プラマイでいうとプラスなんだと思う。逆よりずっといい。