タカラヅカメモ

全組観劇のライトファンによる宝塚感想置き場。

宙組大劇場公演「神々の土地」「クラシカルビジュー」/6回目

今日は花道のすぐ横だったので、頭おかしい感想しか出てきません!やっぱ全体眺めて世界観に浸るなら二階席一択だわ……でも前で「やだ…かっこいい……かわいい……きれい……」って頭おかしくなるのもそれはそれで楽しい。すごく楽しい。

・舞踏会の場面で下手花道で踊ってる紫のドレスの娘役が可愛かったんだけど、さて、誰なんでしょうね……

・やっと居酒屋(違うツィンカ)で皆が出てくるところが見れた。でも下手側だったのでよく見えなかった(ダメじゃん……)

・日を増すごとに政治感増してる気がするドミトリー。「ラスプーチン殺したからには最後までやり遂げるしかない」っていう悲愴感が全面に出ててグッとくるし、その横で勝利を確信してるフェリックスとの対比でなんか泣ける。結局平和的に解決する方法なんかなかったんだよ(最早何もかも手遅れでしかない)……ていう無力感半端ない。

・フェリックスの方がそこらへん現実見てたような気もする(あの人、ドミトリーへの愛で判断濁ってるように見えなくもないんだけど)。好き嫌いで動いてるのか、政治的な判断なのかよく分からないあたりがユスポフくんの魅力なんかね。

・明らかに好き嫌いと面白いか面白くないかで動いてる(でも貴族だから好き嫌いを完全に切り離した観察眼を失っていない)ジナイーダが一番怖い。好き。

・「おはよう、お二人さん」の言い方が変わってた!(気がする)(個人的には前の方が好き)あと、「車で待つ!」の台詞だけ、いまだに台詞回しの意図が掴めないとこある。 

・何回見ても近衛騎兵隊の任官式がかっこよくてテンション上がるし、その後そこに皇族が並ぶのもめちゃくちゃ素敵。赤絨毯いいわあ。

・暗殺の後のシーン……というか、その後の奔流のような一連の流れが狂おしいほどに好き。一度堰を切って流れ出した歴史のうねりは誰にも止めることができない。ドミトリーはその中で懸命にもがいたし、イリナは信念に基づいて、オリガは母親への愛に殉じて、身を任せた。

・ラッダとコンスタンチンの、(結局ゾバールたちにバレなくても)絶対に幸せにはなれそうにない感。「君を妻に迎えたい」という言葉が(コンスタンチンの真剣さとは裏腹に)あまりにも虚しく響いて聞こえる。

・最後の場面、皇后とイリナが微笑み合うところで無性に涙がこみ上げてきてびっくりした。皇后の笑顔をここで初めて見るのか、と思ったらもうダメだった。

・最後、ドミトリーとイリナが向かい合って歩み寄りながら幕が降りる、という演出がホントに好き。

・神々の土地に魂たちが戻ってくる(あるいは神々の土地が魂たちの記憶を反芻してる?)あの場面があるから、なんだか清々しい気持ちで帰れるし、何度も見れるような気がする。

・ロケットで前に出てきてくるくる回ったあと、ねっとりウインク決めていった男役!カッコよかったけど誰だあれ!名札付けて!!