タカラヅカメモ

全組観劇のライトファンによる宝塚感想置き場。

星組大劇場公演「ベルリン、わが愛」「Bouquet de TAKARAZUKA」/1・2回目

午前公演見に行くつもりだったのに、起きたら10時だった。起きたら誇張なしに10時だった(うわあ)。色々忙しくてしんどい一週間だったとはいえ、自分がバカ過ぎて泣けてくる(最低でも1時間半前には出ないと間に合わないので完全アウト)。もうショーだけ見よう、と開き直ってショーだけ見に行ったら折良く当日券が買えたので午後公演も見て帰ってきた。

ショーの序盤が個人的にテンション上がらない感じで(あと、まだ二日目のせいで拍手も薄くて)、ちょっと凹んでたんだけど、中盤以降派手な場面もあって、見終わってみれば結構好きなショーかもしれないと思った。スペインの場面がすごく好き(ただ、徹底したパリ推しの後に唐突に差し込まれたスペインだったので、最初ちょっと困惑した)(え、何、パリのネタ尽きちゃったの!?)(まだあるでしょ!)。

あと全体的に衣装に予算全額注ぎ込んじゃった?って邪推する感じに背景セットが適当だった気がする(特にスミレの場面)。でも衣装がどれも素敵。三色旗の場面のとか特に好きだなあ。

ここまで書いて、別にこれ、パリ推しショーじゃなくて、各場面花をモチーフにしてるのかってふと思った。スミレ→パリの場面(花出てきたっけ?)(花のパリってこと?)→薔薇……? そういえば、ショータイトル「Bouquet de TAKARAZUKA」だったですね。

星組の若手全然分かってねえな……って一番思ったのは、スペインの場面に入る前に銀橋渡る若手三人が瀬央ゆりあしか分からなかった辺り。紫藤りゅうとか?(分かってない)。ツライ。

てことで、午後公演(というか芝居の感想)。

原田諒脚本なので正直ちょっと覚悟決めて臨んだら、案外悪くなかった。まあ、盛大にとっ散らかってるんだけど、駄作ってほどでは全然ない。「ラストタイクーン」くらいの面白さはある。ただ、お手軽悪役にナチス・ドイツ使うのはやめて欲しいし、序盤レーニで笑わせてからあの展開は後味悪過ぎる(笑った観客にも罪悪感与える)からどうかと思うし、他にも色々言いたいことはあるけど!

天寿光希がめちゃくちゃかっこいいおじ様演ってて、この人もそういう役振られる学年かと思うと色々感慨深かった(組長と同年代ぽい役なのに全然違和感ないのスゴイ)。ハイパー男前で嬉しかった。あと壱城あずさ。腹にイチモツありそうな癖のある役させたら最強だよね。でもって凪七瑠海が損な役(いや、かっこいいんだけど、よくあるお手軽に使われる悪役ナチスってだけで……)をさすがの押し出しで演ってた。

意外と、前半美味しそうに見える礼真琴エーリヒが、最後まで見るとそうでもない印象。でも、紅ゆずるとワチャワチャ楽しく友達やってるとこが素敵だったので個人的には全然あり。

どっちかっていうと、前半のノリ(俺らで誰もが楽しめるトーキー映画を作るんだ!)で最後まで行ってくれた方が好きだった。 そのノリが30分くらいで終わったので、「あれ、じゃあこの話どうなるの?どう終わるの?」って若干困惑した。まあ、原田諒作品見てるとわりと毎回、「この話どう終わるんだろう」って時計見がちなので相性が悪いような気はしてる。ただ、今回どの場面も背景セットが美しかったことは認めざるを得ない。なんか悔しいけど。映写機のところの演出がすごく良かった。

あ、でも、「ただ幕に映写されるが映像を眺めるだけの時間」が多発するのは好きじゃない。私たち別に、映像(しかも最初の一回はジェンヌの映像でさえない)見に来たわげじゃないですし。

しかし、綺咲愛里ってスタイルいいし、声が綺麗だし、芝居はうまい(ような気がする)し、とにかくかわいいし!で、いい娘役だなあ、と思った。歌が若干アレなんだけど、他のところで全然おつりが来る感じ。紅ゆずると並んだときのスタイルパーフェクト感半端ない。

 紅ゆずるは滑舌がちょいちょいあやしい。偉い役のときの方が滑舌甘くなる癖出ないのかしらん、ってちょっと思った(パーシーとか、オーシャンズ11だとそんなに気にならなかったような記憶なので)。