タカラヅカメモ

全組観劇のライトファンによる宝塚感想置き場。

宙組うたかたの恋とか風と共に去りぬとか/CSめも

三連休なので色々録り溜めたものをいそいそと消化中。

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宙組全国ツアー公演「うたかたの恋」「Amour de 99!!」(2013年)

「うたかたの恋」を初めてちゃんと見たんだけど、苦手な柴田脚本なのに結構楽しかった。朝夏まなとにも、「バレンシアの熱い花」よりこっちやって欲しかったなあ(「バレンシアの熱い花」って主人公がクズ過ぎてどうも)。とはいえ、結構難しい作品のような気もする(普通に演ると、ルドルフがわりと無能になるような……)(あと、完全無欠のロリコン疑惑)。でもまあ、凰稀かなめはそういうの上手いので問題なし。ルドルフにそんなに無能感がない(というか浮世離れ感を感じる)し、プレイボーイなのにめちゃくちゃ虚無的。白い軍服がとにかく似合う(持ち味が甘い人なので、個人的には黒でビシッと決めてる方が好きだけど)。

実咲凜音が可憐で可愛らしい「青い花」で、全然若ぶってる感じがなくてめちゃくちゃ可愛かった。意外とこの人、若い役できるんだよなあ、と毎回驚く(面長の娘役ってどうしても年嵩に見えるとこあるので)。まあ、普通に少女やってるだけに、犯罪臭が増すところがあるわけですが……。

で、朝夏まなとのジャン・サルヴァドルがかっこよかった。めちゃくちゃかっこよかった。いやあ、ジャン・サルヴァドルという役がちゃんとかっこいいのか、朝夏まなとがかっこいいだけなのか、イマイチ判断がつかない(!)。いい役だと思ったんだけど、贔屓目あるかも。舞踏会で伶美ステファニー(超美人)からマリーを守ろうとするところが一番好きです。ヒーロー!って感じで超輝いてた。あと開幕、白軍服で出てきて踊るところが狂おしいほど好き。

ショーは、終始「柄に合わないことさせられてるなあ」って凰稀かなめが気の毒になったんだけど、私があの人のキャラクタを読み違えているだけなんだろうか。「トマケ」っぽい場面とかあれ、100%柄じゃないのでは……。水色と青の切替の衣装で踊る一連の場面はすごく好き。あと、朝夏まなとと実咲凜音の場面!ああいうストーリー仕立ての場面が大好物なのでめちゃくちゃ嬉しかった。ハッピーエンドなのも素敵。

凰稀・緒月のデュエットダンス(!)はなんかエライものを見てしまったというインパクトだけは半端なかった。逆では、逆ではダメだったのか。むしろ男同士ではダメだったのか。一体どの辺りに需要があるのか謎なんだけど、朝夏×女装真風とか、明日海×女装芹香とかだったら私も喜ぶので、これも喜んでる人がどこかにいるんだろうなあ、とは思った(あと生で見てたらここまでインパクトなく普通に見れたような気もしなくはない)。

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宙組大劇場公演「風と共に去りぬ」(2013年)

植田脚本で一本物という地獄の盛り合わせみたいな公演だったので当時はスルーしたんだけど、今思うと朝夏スカーレットなんだから見に行けばよかったんじゃ……!とかって後悔しながら録画をざっくり流し見て、「まあ、見に行ったら見に行ったでめちゃくちゃ文句言ってただろうな(ストレス溜めてただろうな)」って想像が何となくついたので、やっぱりスルーして正解だったという結論に落ち着きました。「明日になれば」の朝夏まなとが心震えるほど美しかったことをここに付記しておきます。

凰稀かなめにレッド・バトラーって全然柄じゃないのでは?とかって思った割には案外似合ってたのでびっくりした(意外に凰稀さんは役を選ばないよね)(その分何か、色々無理させられている感があるけど……)(凰稀&朝夏で「メランコリックジゴロ」とかも案外ハマった気がする)。