タカラヅカメモ

全組観劇のライトファンによる宝塚感想置き場。

マラケシュ新人公演とかトークスペシャルとか諸々/CSめも

トークスペシャル「朝夏まなと桜乃彩音

若い。とにかく若い。声が高くて可愛い。でもところどころに今の面影もあって、(下級生モードってだけで印象はいくらか違うけど)喋り方はわりと今と変わらない。面白い。自分の映像を見た後に(照れ隠しっぽく)「わーお」って言うのがとっても朝夏まなとだった。あと、「最近可愛いって言ってるの気付いてる?」って桜乃彩音に言って、「もう、バカ」って感じに叩かれてるのもめちゃくちゃ朝夏まなとっぽい(あと「あの場面、可愛いよね」って言った朝夏まなとに「衣装がでしょ」ってツッコミつつ照れる桜乃彩音がめちゃくちゃ可愛かった)。いやあ、いいね!いいね!!いいね!!!

「(まだ入学する前、寮の説明を聞きに行くときに桜乃彩音と目が合って)同じ匂いを感じた」「田舎から出てきた子」「宝塚のことを何も知らないまま入っちゃった子」って表現してたのが面白かった。朝夏まなとってわりと私の中ではシティボーイなイメージなので(でもって若い頃の映像見ても特別「垢抜けたな~」って感じでもないので)意外な感じでもあるし、そんな二人が二人ともトップになるんだから余計面白くもある。

二人が同期ということもあって、結構遠慮がない感じでトークが進んで面白かった(「黒蜥蜴」「アデュー・マルセイユ」のトークはやっぱり野々すみ花に遠慮があるので。もちろん、お兄さん感のある朝夏まなともそれはそれでかっこいいんだけど)。

本公演の映像を見ながら、「あ、そこ、そこにいます!」って(群舞の中にいる自分の位置の)説明を放棄した朝夏まなとに、「そこじゃ分かんないよ」って突っ込む桜乃彩音が面白かったし、「音楽学校時代のまぁくんは、いつもニコニコしてて、皆に可愛がられてた(なのに、入団してからふと気付くと、いつの間にかしっかりして可愛がる方になってたからびっくりした)」って話すのがお姉さんみに溢れてて新鮮ですごく良かった。

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花組新人公演「マラケシュ 紅の墓標」(東京・2005年)

マラケシュ」はすごく好きな作品なので、新人公演を見るのがちょっと怖くもあったんだけど、メインキャストに下手な人がいないせいか、驚くほど違和感なしに見られた。引っ掛かったのは開幕早々の測量隊でわりと多めに台詞もらっている人と、あとオリガ母の歌(回想場面)くらいかなあ。イヴェットと付き人ソニアなんか、このまま本公演いけるんじゃないの?ってくらい良かった。すごく好き。

朝夏まなとはとにかく若くて、線が細くて、とても「虚無を抱えた大人の男」には見えないんだけど、でも見てて「うわあ下手だなあ」「拙いなあ」とは全然思わなかった(※)し、若いことを除けば意外とリュドヴィークという役が似合う気がした。(※ 本公演に放り込んだらそりゃ当然浮くんだろうけど、新人公演では違和感なし。歌も本役と比べなければ全然オッケー!研4(なりたて)でこれって結構すごいことなのでは)

若い分、回想場面のパリがすごく良かった。春野寿美礼の場合、若く見えないしうらぶれた感じが一切ないし、レイヤーが一枚ずれた世界で生きている感がある人なので、「金も力もない色男」はちょっと柄違いでは?感あるんだけど、朝夏まなとはここがすごくはまってる。金の薔薇を手にして、「これが本当に僕からあなたへの贈り物ならば」って歌うところがすごく良かった。イヴェットの銃を抑えて、「僕がやった。いいね?僕がやったんだ」って言うところ、ハイパー完璧だった。めちゃくちゃかっこよかった。

あと、パリでのスーツ+ベスト+シャツっていう格好がスラリとしていて、(線が細い辺りも含めて)「貧乏青年」風でツボ(この子お金ないんだろうな、って思わせるんだけど、その「お金のなさ」が清廉さとして出てて魅力になってる辺り、ショーの花形と恋に落ちるのがとても自然)(イヴェットみたいな女性にとって、「財産の有無」は男の評価項目に入ってないと思うんですよね/評価項目に入ってないだけで、イヴェットの男には「金」が必要不可欠なんだけど)。スーツの袖と裾にガッツリ伸ばした跡があって、面白かった(シャツにはなかったので、あれは別衣装なのかな)(新人公演のためだけにお直しするんだから、宝塚のお衣装部さんってスゴイ)。

今の朝夏まなとで、今の宙組で「マラケシュ」やったらどうなるんだろう?って二周目見ながらめちゃくちゃ思った。見たかったなあ。多分全然違うリュドヴィークになると思うんだけど。やるとしたら、実咲オリガ/伶美イヴェット/真風レオン/芹香クリフォード/愛月ギュンターかなあ(一体どういう世界線なのか謎な配役)。

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カフェブレイク

マラケシュ」カフェブレイクを見て、「朝夏まなと若いな!」よりも先に、「中井美穂若いな!!」って思った謎。画面がワイドじゃないだけで妙に昭和を感じた(「黒蜥蜴」ではワイド比率になってたんだけど、それだけですごく最近ぽかった)。

「過去に蓋をして生きてきたんだけど、マラケシュという辺境の地でなぜかオールスター揃っちゃって、蓋を開けざるを得なくなって……」って中井美穂が「マラケシュ」を評したくだりが結構印象的。

「黒蜥蜴」は宝塚にハマったばかりの頃に友人が年末のBS放送を録画してくれたのを見たんだけど、「あ、宝塚にもヤバいレベルの駄作ってあるんだ……」って気付かせてくれた思い出深い作品です!(春野寿美礼明智小五郎と桜一花の小林少年がめちゃくちゃハマってただけに、勿体なくて仕方がなかった)(江戸川乱歩は何も悪くない)。いくら朝夏まなと主演とはいえ、もう一回見直す気力はなかったので、カフェブレイクでさわりだけでも見れて良かった。あと、ショーのダルマ姿のインパクトが凄かった。手が細いし、足が長すぎて気持ち悪いレベル。いやあ、可愛い(!)。

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朝夏まなとサヨナラ特集で貴重な番組がガンガン再放送されて、レコーダの残量がマッハでピンチな今日この頃。「Amotion」のDVDも買ったので、しばらく朝夏まなと三昧になる予定。スカステ開局15周年記念番組も再放送してくれないかなあ!(見逃した!!)