タカラヅカメモ

全組観劇のライトファンによる宝塚感想置き場。

雪組大劇場公演「ひかりふる路」「SUPER VOYAGER」/3回目

そういうわけでチケットを無理矢理捻り出して3回目見てきた。初めての上手側なので色々新鮮。大体いつもそう思うけど、二階席から見る方が好きだなあ(前は前なりに、近いってことに興奮するんだけど)

・三回目にして暗黒面に落ちた望海ロベスピエールに哀れさみたいなものを感じてドキッとした。特に至高の存在の祭典の場面。痛々しいんだけど、でも、やっぱり魅力的。望海風斗の声ってパキッとしていて聞き易くて好きだなあ。あと歌に力があるので、「ロベスピエールの語る理想は毒だ」って評されるのがすごくよく分かる。

・ルイ十六世の衣装にもなかったので、斜め線は別にギロチンで死ぬ人限定モチーフってわけじゃなかった模様(単純に革命家には全員ついてるのかも/デムーラン夫人の紺ドレスじゃない方の衣装にはついてたし)。

・ついに処刑台の階段を数えることに成功した。(数え間違ってなければ)十二段だった。十三段じゃなかった。

・やっぱりダントンとロベスピエールの楽しい晩餐の場面が大好き。っていうか、「ジョルジュを呼びましょう」→ジャコバンクラブ→晩餐→処刑までの流れが狂おしいほど好きです。

・ダントンが処刑の場面で「先に行ってるぜ」って言うのがホントに最高ですよね。「次はお前の番だ」とかじゃないのがいいんですよ。ここのダントンにロベスピエールに対する恨みつらみみたいなのが全然ないのがすごくいい。ロベスピエールを止めることが(救うことが)できなかった…っていう悔い(※)はあっても、ロベスピエールに対する恨みも憎しみもない(でもって、デムーランもそんなダントンを理解して処刑台で静かに彼を迎える)。(※ そして、救えなかったことを悔いてはいるんだけど、自分の行動はひとつも後悔してなくて、やりきったぜって堂々としてるのがかっこいい)

・デムーラン夫人の彩みちるがかっこいい!好き!!(けど、ショーだとイマイチ見つけられなくて残念……)

・女革命家たちの場面が相変わらずかっこよかった。舞咲りんいいなあ。

・エレオノールは完璧報われない片思いキャラでちょっとかわいそう。「あなたが振り向いてくれるまで私は耐え忍びます」みたいなところが若干怖い。

サンジュストがイマイチ映えないのって、キャラ的にロベスピエールと被ってるからじゃ…?って今回初めて思った。本質的に真面目で、真面目だからこそ思い込んで突き進むと怖い、みたいな。

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・ショーは、朝美絢と望海風斗の逃避行(未遂)の場面と、めちゃくちゃかっこいい娘役のスパニッシュの場面と、スーツで踊る彩風咲奈センターのところと、アンダルシアが大好き!

・そういえば今回ショーの衣装がどれもよかった。望海風斗って身長ないのに意外とロングコートが似合う。沙央くらま(美女モード)のドレスも良かったなあ(あとここの歌がすごくよかった)。