タカラヅカメモ

全組観劇のライトファンによる宝塚感想置き場。

宙組大劇場公演「神々の土地」「クラシカルビジュー」/3回目

 

先週二回目見終わった直後から既に中毒症状出て来て、「はやくもう一回見たい」ってうずうずしてたら、いつの間にか手もちのチケットがガンガン増殖してた。一体何が起こったんでしょうねえ……(当然、カードの請求額もガンガン跳ね上がってる)。

 

諸々ツボとかを以下箇条書きに。

・三回目にして今更、「え、曲どれもめっちゃ良くない…?」とか思い始めた。わりと自分が謎。民衆(ジプシー)の場面はどれもパワーあるし、最後皆出てくる場面最高に滾るし、「賽は投げられた」っていう歌がむちゃくちゃかっこいい(この歌、フェリックスが歌った後に、ゾバール(革命家たち)が繰返すのが素晴らしく皮肉)。真風涼帆と桜木みなとだと、技術的には桜木みなとの方が上手いと思うんだけど、意外にこの歌は真風フェリックスの方が押し出しが利いてて聞かせる気がする。

・ニコライ二世があくまでロシア皇帝として、「オリガを愛しているかい?」と問い掛けたら、ドミトリーは当然「はい」って即答した(できた)と思うんだけど、一人の良き父親の問い掛けにそう答えられるほどにはドミトリーは政治家じゃなかった。辛い。

・でもそういうドミトリーをフェリックスは愛してるし、私も好き(!)

ラスプーチンとの死闘を制して放心状態で階段を登るドミトリーと、「捕えなさい!」って叫ぶ皇后の場面大好き。息絶えた瞬間ラスプーチンがズルっと滑るのがいい。あれ、階段が処刑台のように見えるところまで計算されてるのかな。ライトの色温度が変わって赤絨毯の色鮮やかさが抜け落ちた瞬間、いつもゾクっとする。

・「皇太后の舞踏会には来てくれ」って言いながらフェリックスがドミトリーの手を握る(触る)場面、個人的には「色々言われたけど気にしてないから気にすんな」っていう労りのタッチであって、そこには性的なものは何もないと思ってる派。でも肩ポンとかじゃない辺りにユスポフくんの性癖はちょっと漏れてる(ドミトリーはそんなユスポフくんに慣れてるので気にもしてない模様)。

・フェリックス→ドミトリーの愛情は結構ダダ漏れてて、ドミトリーも当然気付いてはいるんだけど、フェリックスに「自分の愛をドミトリーに知って欲しい」という欲が一切ない(※)ので、「面と向かって愛を告白されたら(愛に応えて欲しいと請われたら)断るんだけど、本人にその気がないし、想われること自体は全然いやではないから特別自分から何も言わない」というドミトリーのある種愛ある(!)対応も相まって、最高に奇妙な関係が生じてる。(※ 愛を受け入れて欲しいとも思ってないような気がしなくもない)

・三回目で「クラシカルビジュー」は好きになった。まあ、私稲葉大地が結構好きなので、多少贔屓目があるような気はする。場面場面でトップ娘役のポジション作ってよう!(なんなら二つ作ってハーレム体制でもいいから…!)とも思うけど。